最新介護経営 介護ビジョン 2008年11月号掲載 2008年11月01日
メディア掲載

〜以下 記事抜粋〜

四季を通し実りの豊かな農園が家族や地域との『絆』になる。

自給自足の生活が食卓も入居者の心を豊かにする。

ある9月の晴れた日の午後。麦わら帽子に長靴、かごを抱え、手には園芸バサミという出て立ちのお年寄りたちが、大きく実ったナスやキュウリを収穫している。この広い農地はグループホームらんらん倶楽部の自慢の「らんらん農園」。

収穫した野菜はその日の食卓にのぼる。入居者全員でも食べきれない量なので、余った野菜はご近所や訪れた家族、職員に配る。物価高の昨今、安全でおいしい野菜が無料で手に入るとあって好評だ。

もう一つ、どう事業所が積極的に行っているのが、地域の子どもたちの受け入れ。地域の社会福祉協議会の協力を得て幼稚園1校、小学校2校、中学校1校から毎年受け入れている。受け入れの際に気をつけているのが、「満足感を残す」ことだという。幼稚園児はとにかく入居者と触れ合う、小学生は一歩進んでリコーダー演奏やホームを飾る壁がづくりなどを自分たちで考えて入居者とかかわる、中学生はさらに進んでケアを仕事としてとらえる「職場体験」をしてもらう。「それぞれ段階に応じた目標設定をすることで、適切なやりがいにつなげていきます。介護という仕事に興味を持ってもらうきっかけになれば」

今後の課題は、終の棲家としての役割をいかに果たしていくか。「すでに看取りも経験して、職員のケアの力も上がってきていますが、入居者の重度化に対応すにはさらなる力が必要」10年、20年先も視野に入れながら、じっくりと確実に介護人材を育てていく。